ある日の午後のお話
この子を診て欲しいんです
そんな感じで来られたお母さん
子どもはまだ小さいがかなりの湿疹がある
処方せんの仕事をしている時だったので
少しお待ちいただいた後お話を聴く
ステロイドが怖い
完全母乳だから
自分の食事はなるべく自然食で
等々話をされる
ほうほう
話を聴くだけで
その方の状況が目に浮かぶ
一通りお話を聴いた後
『よく頑張ってこられましたね』
そんな声をかけると
張り詰めたものが緩んだようで涙が溢れ出す
小児科医から
湿疹以外にも気になるところを伝えられていたようで
大きな病院を紹介されていることもあり
今回はきちんと病院で検査をしてからが良いと話し
一旦お帰りいただく
お母さんに必要なもの
このお母さんはね
とにかく子供に一所懸命
子どもを治すために
何か自分が知らないことがあるのではないか
ステロイドなど西洋医学的な治療をする前に
何か私にできることがあるのでは無いか
そんな思いが強く
漢方で調べちぎょうの漢方にたどり着いた模様
このお母さんに必要なことは
誰か話を聴いてくれる人がいること
もちろん子どもが治ることが1番だけれども
その過程として必要なことは
自分を認めてくれる人がいること
子どもが入院したりして
これからどんな展開になるかわかりませんが
もしまたご縁があるときは
必ず力になりますから
自分を認め前に進む
今あなたは誠実に子どもと向き合っている
その事実だけでいいよ
自分を責める必要は全く無い
自分を責めて追い込まなくていい
今あなたは誠実に子どもと向き合っている
そんな自分を認めて
前に進んでいけたらいいよね
子どもが大きくなった時
今回のお話が笑い話となるよ
お母さんあん時大変やったっちゃけん
そんな笑い話となる日が来るよ
そんな日に向かって
今の自分を認めて前に進んでいこう
きっと大丈夫ですからね