ある日のカウンセリングにて
最近肺は問題ないです
ほうほう
そうなんですね
それはよかった!
若い時から気胸を患い
肺の症状で苦しんでいる方
術後の神経痛や精神疾患
高血圧や不整脈でも悩んでいました
そんな方が
カウンセリング漢方の門を叩いてくれたのですが
最初のカウンセリングで衝撃の一言
『このままいくと
肺の移植になると言われてるんです』
そんなこともあり今の現状に安堵しつつ
今後のことを考えているともぞー
漢方で治っていく過程は
一直線ではなく波を打ちながら治っていく
3歩進んで1、2歩下がるイメージ
ですのでこの方も
途中色々と不満もあったようですが
なんとか続けてくれて今に至っています
今回のような難病は特にですが
続けてもらうことでなんとかなっていくものです
良いと思うものを信じて続けるってやつ
そんな肺の繊維化
東洋医学的にみてみましょう
東洋医学的に考える
肺の繊維化ってね
肺に慢性の炎症が生じている状態
気胸や肺炎を繰り返すこともあり
実際この方もそんな状態でした
徐々に肺が繊維化して
最終的には肺が機能しなくなりますので
移植しかないと言われているようです
東洋医学の基本3要素『気血水』
そんな繊維化は
東洋医学的には瘀血が関係している
『ケロイドや術後の癒着、繊維化は
全部瘀血である』
漢方の大家山本巌先生もそう言われています
炎症は東洋医学的には熱
ただ今回のように徐々に進行する疾患の場合
慢性の炎症と考えますので
炎症=冷やすと考えずその方の状態を考えながら
冷ましたり温めたりを決めていきます
この方の場合
肺の瘀血を取ることを第一優先に
抗炎症作用を有する柴胡剤を組み合わせ
気血水を整えていきました
こんだけの慢性疾患ですので
時間がかかることは必須
その中で
この方が感じていた肺の痛みはなくなり
経過観察でも進行は止まっていることが確認されました
また途中経過で面白かったのは
季節の変動が減ったこと
この方
梅雨と夏、秋が調子悪かったのですが
東洋医学的に考えると
梅雨ー 水の滞り
夏 ー 熱のこもり
秋 ー 肺の不調
と考えられます
肺を整えるためにやってきたことが
他の不調まで改善してしまう
そこが東洋医学の不思議であり
面白いところであります
ちなみにこの方は
精神的な落ち込みも強かったのですが
朝の通勤時、日曜日夕方以降の憂鬱さも
基本なくなっています
病気を病気としてみるのではなく
病気を人として観ていく
その結果として
ポイントが良くなりながら全体も良くなっていく
これが東洋医学の妙
この方も続けていくことで
もっともっと健やかな感じになるんだろなー
焦らずゆっくり着実に
一緒にやっていきましょうね