前回の続き
お腹が空かない原因
それには2つあって
前回は胃に原因があるみたいな話をしました
今回は
2つ目の原因『便秘』
少し考えたらわかりますが
物が出ていかないのにお腹が空くはずがない
食べたら出す
これは基本中の基本
そんな便秘についてちょっと深掘りしてみよう
東洋医学的に考える
消化吸収排泄
この一連の流れは
六腑が主っているのですが
そこで大切のは『気』の流れ
気が下の方に流れていくことで
食べ物は下の方に流れていく
気がないと
食べ物は動かないし
気が滞ると
食べ物も滞る
そんな気の流れは
各臓腑がきちんと働くことによって整いますので
便秘の原因ってのは
実はカラダ全体に関わっています
『便秘を治せたら大したもんやで』
そんな話を師匠から受けたこともあるくらいで
便秘だけでもう数回話がかけます
そんな便秘ですが
今回は直接的に大腸に焦点を当ててみます
大腸の大きな働きに
伝道と変化ってのがあります
消化吸収された残りかすの通り道
これが伝道
残りかすから水分を吸収し大便を作る
これが変化
これが『伝化』と言われる大腸の働きなのですが
この働きを支えるのが『肺』『胃』『腎』
その中で鍵を握るのが『肺』
肺は気の流れ水の流れを調節してくれますが
気が整うことで便が下の方に流れていく
水が整うことで便が潤いスムーズに流れていく
これは肺の力のなせる技
ちなみに秋は便秘の季節でもありますが
肺と大腸は表裏の関係で
密接に関係しておりますので
秋の便秘はかなり納得なのであります
もう一つの腎ですが
こちらは封蔵と言ってしまいこむ働きがあります
どちらかと言うと
便が漏れないようにしますので
便秘とはちと関係がない
恐怖で大小便ちびったり
お年寄りが大小便を漏らすのは
この腎の弱りが原因ですので
腎を補う必要があります
これは余談
大腸を健やかにする養生
大腸を健やかにするために
一時的に便を出すってのはいいかもしれない
ともぞーは漢方的にも
便を出すために下剤を入れることはよーくあります
ただそれを治すためには
肺の養生が不可欠
季節的には秋
冷たい空気が肺に直接入り込みます
今まで暑かったのに
急に冷たい空気が入ってくると
肺はびっくりして
肺の働きがおかしくなります
だから喉元から肩を冷やさないようにする
特に就寝時の冷たい空気は用心してね
食べ物では肺を潤したり便秘に良いものを食べる
潤肺通便潤腸っていいます
山芋やきくらげ、春菊
柿や梨、いちじく
銀杏や松の実、ピーナッツ
こんにゃく納豆さつまいも
えのきやおくらにごぼうなどなど
あなたの便がどんな状態なのか
それがあなたの健康を物語りますので
下剤で出すってのもありだけど
安易な方法だけに逃げないで
自分のカラダと向き合ってみよう
そんなきっかけにしてくださいね