前回の続き
東洋医学はつながりでカラダを見ていく
そんなつながりが
肝心脾肺腎
その働きを見ていっていますが
肝心脾肺ときましたが
今日は腎の働き
自律神経が乱れるってことは
カラダのバランスが乱れているってこと
そんな時に腎がどうなるのか
そんなことを少しみてみよう
五臓の腎
腎っていうのはね
生命の源をためこんでいる
この生命の源を『腎精』って言うんやけど
腎精が豊富な人は若々しく
新しい生命を生み出す力も強い
この腎精
髄というものを生み骨や脳の元となる
腎はカラダの発育にとても影響するのですが
それにはこの髄が関わっているから
その関係で
ホルモンなどのメッセンジャー物質はここから生まれることも多く
自律神経の乱れから
メッセンジャー物質が乱れていく
カラダの機能がうまくいかなくなることも多いよ
ちなみに体液を調節するホルモンも腎臓
これらがおかしくなると
浮腫んできたり高血圧になったりする
腎臓の自律神経は
交感神経優位ですから
興奮が続くことで
腎臓自体を傷めることにもなるらしく
腎障害の原因にもなる
やっぱり自律神経の
ONOFFは必要みたいです
そしてもうひとつ
腎は水を主る
という言葉があるように
さっきの体液調節もこの働き
カラダの水の巡りに強く影響を及ぼすのですが
そこに大きく関係しているのは『気』
気が不足することで
水の巡りが悪くなり漏れやすくなってしまう
具体的には
早漏や遺精、尿漏れや失禁
不正出血や早産流産の原因となってしまう
ちなみに
人間死ぬ時は全てが漏れてしまう
それはこの留めている気がなくなるから
ですので
東洋医学的には
精神を安定させ腎精を豊富にする
これがとても大切なようです
ちなみに相生相剋
腎にもちゃんとあって
おかしくなった腎が
肝の働きを助けることができず
血と精のバランスが崩れ不足したり
早漏や生理不順につながっていく
それがいわゆる相生の関係
おかしくなった腎が
心の働きを制御できず
精神が不安定になり
不眠や健忘の原因となったりする
それがいわゆる相剋の関係
肝を助けることができず(相生)
心を制御することができず(相剋)
肝の働きが悪くなり
心の働きが悪くなる
今回で五臓との関係は終わり
次回はちょっとまとめてみよう
おまけの対策
ん?
対策かなんかないのかって?
それでは食べるものを少し
腎の働きが悪いなーって人は
鹹味を摂ってみましょう
鹹味って聞きなれない言葉ですが
塩辛い味をイメージ
よく勘違いされるのが
塩分の取りすぎとの関係
摂ってはいけない塩分は
いわゆるNaのこと
インスタント食品や
スナック菓子などのジャンクなものに多い
天然の塩は
積極的に摂って欲しいし
ちゃんとしたお味噌で作ったお味噌汁は
毎日飲んで欲しい
牡蠣や海藻類はもちろん
くるみなど殻に包まれた種子類もおすすめ
腎精は親から受け継いだものに
食事で摂ったものが追加されますから
良い食事を摂ることは
腎精をため若々しくするためのコツでもあります
豊富な腎精はあなたの人生を豊かにしますよー