昨日からの続き
東洋医学はつながりでカラダを見ていく
そんなつながりが
肝心脾肺腎
その働きを見ていっていますが
肝心ときましたが
今日は脾の働き
自律神経が乱れるってことは
カラダのバランスが乱れているってこと
そんな時に脾がどうなるのか
そんなことを少しみてみよう
五臓の脾
脾っていうのはね
いわゆる消化機能を担っていて
食べ物を栄養に変えてカラダ全体に運ぶ
っていう役割がある
もっと言うと
小腸と胃の働きも含めて考えた方が良い
1 入ってきた食べ物は
胃で消化される
2 消化された食べ物は
小腸に入り必要なものと不要なものに分けられる
3 選別された必要なものは脾に入り
気血を作る源となり
上の方にあげて全身に運ばれていく
こんな感じで
脾は消化吸収と運搬の働きがあるんだけれど
この動きは自律神経に支配されている
腸が動くのは
副交感神経が優位な時
夜間リラックスしている時に
蠕動運動が大きくなり不要なものが下へ下へと降りていく
だから朝排便するのが良い
日中交感神経が優位な時
蠕動運動は収まりきちんととどまるようになる
だからね
自律神経が安定している人は
便通が安定している
でもそこが乱れた時に
お腹が緩くなり
お腹が張ったり
むくみが出たり
便秘になったりする
下痢や便秘を繰り返す
過敏性腸症候群とかはまさにそれ
自律神経の乱れからきていることが多いよ
あともうひとつ
脾はカラダの中のものを然るべき場所に保つ
という役割があって
内臓や血液も
然るべき位置に保たれていますが
脾の働きが弱ってくると
全てが下がりやすくなってくる
胃下垂や脱肛脱腸
血便血尿不正出血
こんなのが起きやすくなる
そして最後に
自律神経が乱れることで起きやすい症状
やる気がなかったり
倦怠感やカラダのだるさ
これも脾の働きが関係している
脾は気血生化の源
という言葉があるように
気血を生み出し
カラダ全体に運んでくれる
これがうまくいきませんから
そらやる気はでんし
カラダはだるくなるよ
脾は思い悩むことで
もっと弱っていきますから
いわゆるうつ病的なものも
脾の働きからきていることが多いし
おかしくなった脾が
肺の働きを助けることができず
風邪を引きやすくなったり
アレルギーが発症したりする
それがいわゆる相生の関係
おかしくなった脾が
腎の働きを制御できず
むくみが強くなったりする
それがいわゆる相剋の関係
肺を助けることができず(相生)
腎を制御することができず(相剋)
肺の働きが悪くなり
腎の働きが悪くなる
次回はそんな肺の働きについて書いてみよう
おまけの対策
ん?
対策かなんかないのかって?
それでは食べるものを少し
脾の働きが悪いなーって人は
甘味を摂ってみましょう
甘味と言っても
人工的な甘味はNG
とうもろこしやカボチャなど
食べ物に含まれる自然な甘さを感じる食材にしてみてね
脾は湿気に弱いですから
カラダから水を出すものも大切
普段の食事にこれから旬のものを入れてみたりしてみてね
豆類やもやしなどは
カラダの余分なお水を出してくれる
利水して
脾の働きを整えてくれる
生活習慣は最後の方にまとめて書きますねー