ある日のカウンセリングにて
朝も調子悪いんですけど
夕にかけてとてもだるくなって困っています⤵︎
ほうほう
そうなんですね
ご紹介でカウンセリング漢方の門を叩かれた女性
産後からどうも調子がイマイチのようです
倦怠感って言いますが
東洋医学的に観ると原因が全く違ってくる
朝なのか夕なのか
休むと治るのか治らないのか
そのあたりのポイントを押さえつつ
カウンセリングでその方の状態を把握すると
原因がはっきりと読めてきます
そんな夕の倦怠感
ひどい人となると一旦横になって休まないと
家事などができなくなる
そんな状態にもなります
ではではそんな倦怠感
東洋医学的に見てみましょう
東洋医学的に考える
東洋医学の基本3要素『気血水』
夕のだるさは『気』に異常がある場合が多い
そんな異常には不足と滞りがあるのですが
この場合は不足が関係しています
東洋医学の基本5要素『肝心脾肺腎』
夕のだるさは『腎』に異常がある場合が多い
ここ非常に大事で
腎には生命の源である『精』が蓄えられています
この精を『腎精』と言うのですが
生まれ持った精と食べ物から得られる精で蓄えられています
僕たちは蓄えられた腎精を使いながら
成長し老いていきます
腎精が豊富な人は
成長も早いし生殖能力も旺盛
健やかに老いていきます
逆に腎精が少ない人は
成長が遅いしなかなか子供ができない
年齢よりも老けて見えることも多い
女性は特に出産によって
この腎精をめちゃくちゃ使いますので
産後に腎精を減らさないように無理はしない
腎精を補うように食生活を気を付けることが必要で
産後のケアがその人のこれからを決める
そう言っても過言ではありません
カウンセリングをしていると
手足の火照りもありサウナも苦手
でも冬場は冷えてくる
みたいな話も聴けましたので
原因は腎精の不足(腎陰虚)だとわかりました
つーことで
腎陰を補う処方をしながら
カラダの余計なものを瀉する処方を組み合わせる
補うけど瀉するって不思議ですよね
すると2週間ほどでね
なんかカラダが楽になってきましたー⤴︎
って報告を受けましたよ
ちなみに朝のだるさや頭痛も無くなった
この腎精を補うってのは
東洋医学独特の考えで西洋医学にはないと思う
腎精はあなたの人生を豊かにする
って言葉があるように
健やかに老いていくために
アンチエイジングのために
腎精はめちゃくちゃ大事なものです
そして妊娠
不妊の原因の一つに
腎精の不足がありますし
特に2人目不妊
産後ケアがうまくいかず
腎精が不足していることがとても多い
今回のだるさの原因は
腎精の不足によるものでしたが
だるさの原因はその人によって様々ですから
原因を探り当てていきますね