ある日のカウンセリングにて
先生ー
あんだけ酷かった首から肩の強張りが楽なんですー⤴︎
ほうほう
そうだったんですね
そんな話をされるのは経営者の女性
とても朗らかで優しく
そして忍耐強い女性なのですが
その負担がカラダにきてまして
爆発するようなイライラ感から始まり
肩や腕が回らないくらいの強張りが悩みでした
カウンセリング漢方を始めて
精神的にとても楽になりひどいむくみも取れていきました
ただ強張りは当たり前の症状だったみたいで
最初から訴えというのはなく
先日のカウンセリングにて
ふと漏らされた言葉が冒頭の話
知らんやった
前回お渡しした漢方で
漢方に生薬を足したところそれが良かったようです
それではそんな強張り
東洋医学的に見てみましょう
東洋医学的に考える
不通則痛
不栄則痛
東洋医学的に
痛みの原因はこんな風に表されます
通じなければ痛みになる
不足したら痛みになる
って意味なのですが
これは『気血水』に関係してきます
東洋医学の基本3要素『気血水』
不通則痛では『気血水』の『滞り』
不栄則痛では『気血水』の『不足』
と捉えます
どちらにしても
経絡の流れがおかしくなった時に痛みが起きる
おかしくなる原因が滞りなのか不足なのか
そのあたりの判別が必要になります
ちなみに痛みの種類でも判別ができて
刺すような痛みの時は『血』が原因のことが多く
張るような痛みの時は『気』が原因のことが多い
今回の女性はね
頑張りすぎて起きた痛み
首から肩にかけての強張り
そんなところから
『気の滞り』が原因ってことがわかる
もともと気の流れをよくする漢方を
ずっと飲んでいましたが
今回他の症状などがあり
その漢方を使用しなかったため
気の流れを良くする生薬を別にお渡し
どうもそれが良かったようです
つーのはね
ちぎょうの漢方でお渡ししているのは
基本エキス剤
エキス剤ってのは漢方を煮出して
それを濃縮したエキス
対して生薬の粉末は
生薬そのものを粉末にしたものですので
コーヒーをインスタントで飲むか
豆から挽いて飲むかくらいの違いが出る
ただしエキス剤はとても飲みやすいし
効果もきちんと出る
粉末を足して飲むことで
気の流れがもっと良くなったのでしょう
冒頭の結果につながりました
痛みの相談はとても多いですが
東洋医学的に原因は複数あります
その原因をきちんと見つけることが
痛みを改善させる早道です
漢方は長く飲まないと効かないんでしょ
そんな質問を今でも受けますが
症状の改善は結構早いです
カラダを治すには
じっくりと向き合ったほうがいいですけどね
それが王道だと思います