ある日のカウンセリングにて
脂肪肝がなくなってましたー⤴︎
ほうほう
そうなんですね
それはよかった!
このままいくと透析になります
そう言われてカウンセリング漢方の門を叩いたこの方
話をよくよく聴くと
高血圧高脂血症や脳の良性腫瘍、肺のガラス状結節等々
いろいろなものが潜んでいました
その中のひとつが脂肪肝
ただ急を要するのは
腎機能や肺の状態と思いましたので
そちらから対処
その甲斐あって腎機能は回復傾向
肺のレントゲン結果問題なしという結果に
うんうん うんうん
そんな感じで病院の検査をクリアしていきましたが
今回は脂肪肝が消えているとのこと
やったー
脂肪肝の指摘は結構多くて
日本人の3人に1人は脂肪肝とも言われているよう
そんな脂肪肝
東洋医学的にみてみましょう
東洋医学的に考える
脂肪肝ってね
肝臓に脂肪が蓄積している状態
まんまやな
画像検査でわかることが多く
肝機能が悪い場合も疑われたりします
そんな脂肪ですが
東洋医学的に関係が深いのは『痰』
『痰』っていうのは
いわゆる痰をイメージしてもらっていい
ぺって出すやつね
ネバネバした塊で
熱があると黄色くなり冷えると白っぽくなる
カラダの中にある水が
滞ると痰が生まれやすくなります
西洋医学的な原因は
アルコールの飲み過ぎや食べ過ぎなどですが
東洋医学的にもそれは当てはまる
飲み過ぎ食べ過ぎにて
カラダの中に滞りが生まれドロドロした塊になっていく
それが肝臓に溜まっていくのがいわゆる脂肪肝
中性脂肪やコレステロールが多い場合も
いわゆる『痰』として考えていきます
だからね
今回のような時はカラダの中の滞りをなくし
余計なものを捨ててスムーズに巡るように持っていく
そんな治療が必要になります
カラダの基本3要素『気血水』
この方の場合も滞りですので
気血水が巡るように持っていく
カラダの基本5要素『肝心脾肺腎』
カラダを巡らせる肝
痰を生み出す脾
水を巡らせる腎
この辺りを重点的にやっていきます
肝の負担を減らす柴胡剤
肝炎の予防にもなります
痰をなくす半夏
胃を乾かしてくれます
あとは利水薬を組み合わせますが
大切なのは『排便』させること
痰は便と一緒に排泄されますので
便秘の方はもちろん普段から出てるよって方も
もっと出るように持っていきます
不思議なもので最初は緩くなっても
段々とスッキリちょうど良くなっていきます
この方も処方は毎回違えど
基本の考え方は同じでやっていきましたが
なかなか良い感じのようです
東洋医学の妙
異病同治
同病異治
東洋医学にはこんな言葉があります
異なる病気でも同じ治療を行うし
同じ病気でも異なる治療を行う
その人の病気や症状が
滞りという原因から起きているならば
滞りを治すことでいろんな病気が楽になっていく
同じような病気や症状でも
人によって原因が違うならば
異なる治療でいろんな病気が楽になってくる
そこが東洋医学の面白さでもあり
難しさでもあります
病気を見るのではなく人を観ていく
そうすることでわかることがたくさんあるのですが
それが東洋医学の妙ってやつです