ある日のカウンセリングにて
病院の漢方と先生の漢方は違うんですか?
先生とは僕のことね
ほうほう
何があったんですか?
この方曰く
病院で漢方をもらっても効いた試しがない
でもちぎょうの漢方さんで
漢方を飲むと効くので何が違うのだろうとのこと
ちなみに今回も
咳で病院に行った様子なのですが
全く効果がなかったとのこと
その時は西洋薬だったみたい
そこでちぎょうの漢方に連絡
漢方で咳が治る
止まらなかった咳が3日で治ったので
あらためて不思議だった模様
あいわかりました
そんな違い少し説明してみましょう
治る治らないの違い
はい
それではいきなり答えをドン
西洋医学は病気を診る
東洋医学は人を診る
もうこの違いしかありません
医療用の漢方と一般用の漢方
質の違いはあれど効果が全く違うわけではない
異病同治
同病異治
こんな言葉があるように東洋医学では
同じ症状でも違う治療があったり
違う症状でも同じ治療があったりする
それはその人の体質を診て
症状の原因を見定めて漢方を選ぶから
原因ありて結果ありってやつね
そのためには
かなり学ばないと漢方を選ぶことができない
しかしそれでは
漢方の裾野が広がっていかない
そんなわけで
医療保険に漢方を組み込むときに
こんな病気にはこの漢方
こんな症状にはこの漢方
というような
病気の指針みたいなのが作られました
保険適応って言います
これがあると
東洋医学を深く学んでいなくても
漢方を選びやすくなる
ただ症状を基本に漢方を選んでいますので
その人の状態に合っているかはわからない
その人の状態に合っていると効くし
合っていないと効かない
そんな違いがあります
効く確率がかなり落ちるってこと
もちろん医師の中にも
東洋医学をとても深く学んでいて
きちんと診てくれる方もたくさんいます
そんな方は漢方診療を標榜していることが多い
結局は人
だからね
病院の漢方は効く効かないという話ではなく
漢方を選ぶ人が
西洋医学的に選ぶのか
東洋医学的に選ぶのか
その違いとなります
医師でも東洋医学的に選ぶ人もいるし
薬屋でも西洋医学的に選ぶ人もいます
漢方薬は
『症状に合った漢方薬を選ぶ』のではない
いかに
『自分に合った漢方を選ぶ』ことが大事
それは素人さんにはできませんので
『誰に漢方を選んでもらうのか』
そんなんが大事なんだなーと
あらためて思った次第です