ある日のカウンセリングにて
なんか髪の毛にコシがあるんです
ほうほう
そうなんですね
カウンセリング漢方を続けている50代の女性
始めた頃は短めの髪の毛でしたが
最近は伸ばし始めたご様子
髪の毛だいぶ伸びましたねー
という話から始まる
伸ばし始めた時に
1番気になったのが髪の毛のボリューム
ペタンとならないか不安だったとのこと
でもね
伸ばし始めるといい具合にボリュームも出て
こちらから見た感じ艶もある
なんかね
いい感じなんですよー
そう言って笑顔になる
うんうん
それはとても良いことだ
そんな笑顔に救われます
さあさあ そんなつやふわな髪の毛
東洋医学的に見てみよう
東洋医学的に考える
髪の毛ってね
サイクルがあります
簡単にいうと
成長期 → 後退期 → 休止期
このサイクルを繰り返し
発毛と脱毛を起こします
抜け毛は簡単にいうと
発毛 < 脱毛ってこと
髪の毛が細くなるってことは
栄養が足りてないってこと
こんな基礎知識をもとに
東洋医学的に見てみましょう
髪は血余
髪は腎の華
東洋医学にこんな言葉があるように
髪の毛は血の余りでできている
髪の毛は腎の生命から豊かになる
と考えられています
血というのは
カラダ中の細胞に栄養を運びます
もし足りなかったり滞ったりしている場合
最重要なところに先に運ばれます
最重要とは
生命の維持に必要なところですから
脳や心臓など内部に運ばれて
皮膚や爪や髪の毛は後回しになるってわけ
だから血余
裏を返すと
血が滞りなく充分にあると髪の毛はつやふわになりやすい
そういう図式が成り立ちます
そして腎
腎には腎精という生命の源が詰まっています
腎精は
髄を生み出し骨や脳に深く関わり
血を生み出す力を強めてくれます
だからね
腎精が豊かだとカラダ全体が豊かになる
『年齢は髪の毛に現れる』
ってよく言われますよね
『腎は生命の源』
腎精が豊富だと老化も進みにくいですから
あながち間違っていないわけであります
つーか正解
この方に施したこと
ちなみにこの方
髪の毛に優先して特別なことを施したわけではない
気血水の滞りを巡らせ
肝脾腎の負担を減らし
カラダがパフォーマンスを発揮できるようにしただけ
結果として
髪の毛がつやふわになった
そういうことであります
だから血余
なんか見た目がとても若々しい人っていますよね
それも不自然な感じでなく
無理なく自然な感じの若々しい方
それって漢方的にいうと
気血水がきちんと巡り肝心脾肺腎がきちんと働いている方
いわゆる
カラダがパフォーマンスを発揮できているってこと
今回の方はその好例
気になる症状がなくなったら漢方をやめる
そんな選択もありですが
調子が良いので漢方を続ける
そんな選択もあり
結果として
自然なアンチエイジングに繋がっていきますよ^^