前回の続き
ストレスは脳の働きをおかしくする
そんな話を前回しました
ストレスによって
脳の萎縮が早まっていくらしいよ
そんなストレスない方がいい
そんなふうに思っている方も多数(田中調べ)
でもね
実はストレスって結構大切
ストレスの大切な役割
そんなわけでね
ストレスをなくした時の実験があって
扁桃体を切除して
ストレスを感じなくさせたお猿さんを用意する
扁桃体はストレスがあると興奮してストレス反応を促す
このお猿さんに
恐怖をもたらす蛇を見せたところ
警戒反応を示すどころか
掴んで振り回したりして遊んだという
そしてもうひとつ
扁桃体が損傷している病気の女性
知能では全く問題ないこの女性が
恐怖に対してどのような反応を示すのか
そんな実験が行われました
まず蛇や毒蜘蛛に対する反応では
全く気にならない様子で触り始めた
噛まれる危険があったので
途中で中止されるくらいの警戒感のなさだった
誰もが怖がるホラー映画を見ても
全く恐怖心はなかったみたい
この女性
実は実験以外の日常生活でも問題があったようで
自ら危険な状況に飛び込むようなことを
何度も繰り返していた
女性が一人では行かないような場所に行ったり
怪しい人に脅されたり
普通なら
一度でもそんな目に遭えば警戒するようなことも
全く警戒せず同じ行動をとっていたという
そんな感じで
ストレスというのは危険を察知し
人間に慎重な行動を促す
いわゆる危機管理システムとして働いていますので
ストレスは一方的な悪者では決してないよ
ストレスと共生する
だからね
ストレスを無くす 感じなくさせる
これは結構危険な状況
ストレスがあるから僕らは学習し
その後の行動変容につなげていく
そんなストレスや不安を和らげるために
思いつくものといえば
抗不安薬やお酒
これらは強力に
不安やストレスを鎮めてくれる
お酒を飲むと大胆な行動に出ることからも
それはよーくわかる
だったらそれでいいじゃん
そう思いますが
問題は依存性があり量が徐々に増えていくってこと
だからなるべくなら選択肢から外したい
そしたら何が良いの?
それは『運動』
運動をすると
海馬だけでなく前頭葉も活性化する
両方とも
ストレス反応を鎮めてくれる役割がある部位で
週数回30分から1時間ほどの運動を続けることで
脳が活性化しストレスに対する許容範囲が大きくなる
これがいわゆる共生ってこと
そしてね
運動すると筋肉が大きくなるのはお分かりだと思いますが
その筋肉の中に
ストレスによる代謝物を無害化する物質があるらしい
それによって
ストレス反応が大きく抑制されているらしい
ストレス反応に対するキャパを大きくする
そのために運動はかなり有効みたいですよ